大子ブルワリー / 茨城県

「ドイツ旅行をしている様な気分でビールを楽しんでいただけると思います」

「ドイツ旅行をしている様な気分でビールを楽しんでいただけると思います」

茨城県大子町の豊かな自然に囲まれたところにある”大子ブルワリー”。創業当初からドイツビールの伝統と製法を守り、こだわりのビール造りは今年で創業24年目を迎えます。ドイツ現地で飲んだビールに感銘を受けた先代の想いを引き継いだ、2代目社長の綿引さんにこだわりのビールについてお話をお伺いしました。

今回の登場人物

BANSHAKU編集部和田(以下、BANSHAKU和田)
好きなものはお酒とゴルフ。最近は毎日の晩酌を楽しくするために燻製作りに没頭中。ぬか床にもチャレンジしています。

大子ブルワリー 綿引さん
綿引 賢治。東京で建設業の会社に就職していましたが、父がブルワリーをオープンさせることをきっかけに地元大子町へ戻り、24年になります。まだまだ勉強の途中です。

  1. ドイツビールにインスパイアされ地ビールブームをきっかけにビールの世界へ
  2. こだわりのドイツビールとは
  3. 大子ブルワリーならではのおすすめのビール&フードペアリングのご紹介

ドイツビールにインスパイアされ地ビールブームをきっかけにビールの世界へ

本日はよろしくお願いいたします!まずはこれまでの会社の生い立ちを教えていただけますか。

弊社は茨城県大子町にブルワリーを構えており、私の父である先代の社長が1997年に第1次地ビールブームをきっかけに醸造をスタートさせました。私は2代目になります。

父はとにかくお酒が大好きでドイツに旅行にいったときに現地で飲んだビールに感銘を受けたと聞いています。それから「地元でも同じようなビールが飲める環境をつくりたい」と思い自宅の近くにブルワリーを建設しました。ドイツから直接ビールマイスターを招いて大子ブルワリーをオープンしたのです。

▶︎大子ブルワリー 2代目社長の綿引さん

こだわりのドイツビールとは

酒税法上の地ビール解禁になってから24年目ということで大手以外のビール醸造所としては老舗なのですね。造っているビールはジャーマンスタイルがメインになるのですか。

基本的にはドイツのビアスタイルにこだわっており、醸造プラント(醸造設備)から麦芽やホップ、酵母といった原料もドイツから輸入したものを使用しています。水にもこだわっており、八溝山系の奥久慈大子の清冽な水を仕込み水に使用しており、麦100%の非熱処理のビールになります。

現在はドイツ人のビールマイスターはいないのですが、オープン当初からいるブルワーがドイツビールの伝統と製法を引き継ぎ日々醸造に取り組んでおります。

▶︎醸造所内で作業をされている様子

ドイツビールに対するこだわりがとても伝わってきます。大子ブルワリーさんでは年間で何種類のビールを造っているのですか。

現在弊社では定番商品が3種類あり、季節限定商品を年間で3〜4種類ほど造っております。季節限定商品に関しては、ドイツの各都市でしか飲むことのできない伝統ある黒ビールなどを季節に合わせて造っているので、ドイツ旅行をしている様な気分で楽しんでいただけると思います。

大子ブルワリーならではのおすすめのビール&フードペアリングのご紹介

具体的にどの商品が人気があるか教えてもらえますか。

一番人気なのは”ピルスナー”というラガー系のビールになります。ホップの苦みがマイルドでクセが無く、すっきりとした味わいなので老若男女問わずどなたでも飲んでいただけます。喉越しが良いのでごくごく飲んでほしいです。夏は特におすすめですね。

▶︎ピルスナー

暑い日に飲みたいですね。

他には”ヘレス”というビールも人気です。ホップの苦味が少なく、フルーティーな香りと爽快な味わいが特徴で女性におすすめのビールです。ヘレスというスタイルのビールは他のブルワリーさんでも造るケースが少ないと思うスタイルになりますので珍しいのではないでしょうか。

▶︎ヘレス

ヘレスが大子ブルワリーさんでは味わえるのですね!今教えていただいたビールのおすすめのフードペアリングはありますか。

弊社はブルーパブという形態なので、お店で提供している料理と一緒にご紹介させていただきます。

ピルスナーはソーセージや鶏の唐揚げといったガッツリとしたお肉料理との相性が抜群ですね。”カリーヴルスト”というドイツ料理もおすすめです。カレーやケチャップがソーセージにかかった料理で、ドイツの雰囲気を感じながら楽しんでいただけると思います。

ヘレスはさっぱりとした塩味系のお肉料理との相性が良いです。弊社で提供している料理では”奥久慈しゃもソテー”がおすすめです。ご自宅では塩味の焼き鳥などと合わせてもらえると気軽に楽しんでいただけると思います。

▶︎カリーヴルスト
▶︎奥久慈しゃもソテー

特に僕はヘレスと奥久慈しゃもソテーが気になります。とても美味しそうでお腹が減ってきました。最後に今後チャレンジしたいことはございますか。

これからはドイツビールの伝統と製法を守りながらも、地元の副原料を使ったコラボビールにもチャレンジしていきたいと思っております。この大子町から伝統と流行を兼ねたビールを発信できるよう頑張りたいです。

Director’s Voice

大子ブルワリーさんに併設されているレストランからは醸造所内の様子を見ることができ、そこではビール醸造の作業を眺めながらビールを楽しむことができます。ビールファンにはたまらないポイントの一つです。

オンラインショップでもビールを購入することはできますが、本来であればぜひこのお店に行ってドイツビールの伝統と製法を守り続けているこだわりのビールを試されることをおすすめします。それでは!

Junki Tada

大子ブルワリーについて

ブルワリー名大子ブルワリー
住所茨城県久慈郡大子町上金沢1653
電話番号0295-72-8888
オンラインショップhttps://www.daigobrewery.com/
職人インタビュー 2020.06.25
トップページ > すべての記事 > 職人インタビュー > 「ドイツ旅行をしている様な気分でビールを楽しんでいただけると思います」

\この記事をシェア/

interview職人インタビュー

columnコラム

reviewレビュー

BANSHAKUは株式会社threefeetが運営しております。

お仕事のご依頼、メディアへの出演依頼などはお問い合わせフォームからお願いいたします。

お問い合わせフォームへ