【東京】地域別おすすめ、クラフトビール職人インタビューまとめ(随時更新)
【異色の経歴を持つ。クラフトビールへの探求心に磨き上げ地元を愛する醸造者がビールへの熱い思いを心血注ぎ込んだクラフトビールを生み出す
静岡県静岡市葵区にある“アオイブリューイング”。江戸幕府の礎を築いた徳川家康の徳川家の家紋である葵。「ビールづくりは自由である」ことをモットーとしているアオイビール。徳川家の城下町として栄えた静岡市葵区に2014年に葵のロゴをモチーフとしたお店が誕生して6年。本日は“アオイブリューイング”醸造部門のチーフである宮脇さんに、どのようなビールを造られているかなどお話を伺いました。
今回の登場人物
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
アオイブリューイング 宮脇さん
ビール好きですがアウトドアも好きなアオイビールの醸造責任者の宮脇です。是非私がつくったビールをお試しください。
- “アオイビール”誕生のキッカケとは
- “アオイビール”はどこで飲める?
- 異色の経歴。醸造担当チーフの前職は実は電車の車掌さん
- “アオイビール”のビールといえばズバリこれだ!
- 宮脇さんおすすめのフードペアリング紹介 >
“アオイビール”誕生のキッカケとは
宮脇さん本日はよろしくお願いいたします。まずはどのような経緯で静岡県市内初の醸造所が誕生したか、御社の成り立ちについて教えてください。
社長はもともと関西圏の出身で、仕事で各地を転勤していくなかで静岡県に配属され、静岡の場所がとても気にいったのです。飲食店をスタートしてビールのお店を経営していく中で、「静岡でも地元のビールを造ることはできないのか」という想いが強まりました。この思いから地元に根差し、地元に愛されるようなビール造りを目標に“アオイブリューイング”を立ち上げました。
また、造っているビールも基本はヨーロッパスタイルのビールがメインですね。他には静岡をアピールするビール造りをするために、地元の農家さんや農協から地元の果物を購入して、地元の果物を使用したフルーツビールを期間限定で造ったりもしています。
“アオイビール”はどこで飲める?
そのような経緯があるのですね。お店に関してなのですがどちらで飲むことができるのでしょうか。
工場に併設しているレストランと街中に”アオイビアスタンド”というお店があります。あと、駅の中にも1つ店舗があります。県外の店舗としては名古屋に店舗があります。合計で5店舗の展開を行っています。市内の店舗に来られるお客様はビール好きのお客様や地元の方々が多く来てくれていますよ。
ありがとうございます。ビールの飲み方や作法を提案されている店舗はございますか。
店舗によって違いがありますが、駅の中の店舗ですと、どうしてもスピード感があるのでゆっくり説明することは難しいと思います。ビールについての説明を知りたいということでしたら”アオイビアスタンド”というカウンターのお店でしたらお客様がゆっくり飲めて、ビールに関してのいろいろな質問にも、心ゆくまでお話しできますよ。
ありがとうございます。クラフトビールの初心者の方でしたら“アオイビアスタンド”に行くのが良さそうですね。
異色の経歴。醸造担当チーフの前職は実は電車の車掌さん
宮脇さんは現在“アオイブリューイング”の醸造担当のチーフをされていますが、なぜ醸造という仕事をするようになったかキッカケはありますか。
前職は電車の車掌をやっていました。車掌時代にビールが好きになり、飲んでいるだけでは何かが足りないということに気が付いたのです。
そして最初にクラフトビールを飲んだときに衝撃のようなものを感じてしまいまして、そこからクラフトビールに奥深くのめり込み、気付いたら醸造担当として仕事をしていました。
ビール醸造を始められたのはクラフトビールとの出会いからだったのですね。
僕が入社する前に前任の醸造担当者が2人いたのですが、僕はその2人から「ビール造りの手ほどきを教えてもらいたい」という想いから”アオイブリューイング”に入りました。
しかしながら実際に会社に入社したら2人は辞めてしまい、そこから自分1人で醸造に関する業務をしております。自分のレシピでビールを造ったときの記憶は今でも鮮明に覚えています。自分のアイデアが商品になることは価値あることですし、やりがいと達成感を強く感じますね。
“アオイビール”のビールといえばズバリこれだ!
御社のビールを飲むなら「ズバリこれだ!」というようなビールを2つ紹介していただけないでしょうか。
1つ目が“お茶エール”になります。飲み心地はIPAに近い感じですね。
お茶エールいいですね!私はお茶が好きで、茶葉を買って飲んだりしています。お茶エール、買いたいと思いました。
”お茶”というと抹茶をイメージされる方が多いと思うのですが、緑茶のほんのりとした香りを特徴としています。弊社の歴史の中で「お茶の香りやお茶の渋みを出さないようにどうするか」と、いろいろ試行錯誤により誕生した商品ですね。
使用しているお茶は“つゆひかり”という品種になります。ケーキや食べ物に使われる結構珍しい品種でして、品種にもこだわって生ビールを造っております。
味わいとしてはお茶がガツンとくる感じではありませんが、お茶本来の香りや甘みも感じます。ビールを口に含んで、口の中で少し鼻から息を出すような感じで飲むとお茶が感じやすいと思います。
ありがとうございます。静岡のお茶は本当に美味しいですよね。あと、もう1つぐらい「ズバリこれだ!」というビールはありますか。
それでしたら、レモンのビールがおすすめです。ビールの名前は”清沢レモンウィート”といいます。レモンと小麦麦芽を使用したビールになります。
弊社のビールテイストはどの商品もスッキリして飲みやすいビールをメインとしています。清沢レモンウィートはたくさんのレモンを使用しているので、とても爽やかなビールになりますね。
またレモンは地元の農協から余った物を譲ってもらい、それを自分達で皮をむき、果汁を絞って造ったビールです。レモンの香りと酸味が特徴的なビールになります。
宮脇さんおすすめのフードペアリング紹介
お茶エールと清沢レモンウィートにおすすめのフードペアリングはありますか。
そうですね。まずお茶エールでしたら醤油のような味付けのあるものが良いですね。食事と一緒に飲むなら蕎麦との相性が良いと思います。
和と和が融合する感じでいいですね!清沢レモンウィートはどうですか。
清沢レモンウィートはクリームチーズが絶妙に合いますね。レモンの酸味とクリームチーズの酸味の中にある、まろやかさが結構合う印象がありますよ。
また、肉料理や油を使用した料理にはどのビールも合うと思います。少し変わったペアリングをおすすめしたいなら蕎麦やクリームチーズなどがいいと思います。
そうですね、レモンだと肉料理にもピッタリで、食後にお口をスッキリさせますよね。醸造されている方だからこそ言える。素晴らしいアドバイスだと思います。最後に宮脇さんが今後していきたいことなどはありますか。
そうですね。造りたいビールはいろいろありますが、”アオイビール”を通して地元に根付き、地元でシェアが100%に近いブルワリーになることができれば良いかなと思っていますね。また、流行しているビールはもちろん、いろんなビール造りに挑戦したいと思っています。
Director’s Voice
アオイブリューイングさんで造られているビールは公式オンラインショップからでも購入可能です。アオイブリューイングさんのビールに少しでも気になる方は是非足を運んでみてください!公式WEBサイトからもビールや料理の情報をご覧いただければと思います。
Junki Tada
アオイブリューイングについて
ブルワリー名 | アオイブリューイング |
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住所 | 〒420-0868 静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町30 |
TEL | 054-294-8911 |
公式サイト | https://aoibrewing.com/ |
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