都会の真ん中にある都市型ワイナリー!?
「ビールを通してお祭りを知ってもらいたい」
夏の風物詩といえば祭り。祭りにいけば右手にはソース焼きそば、左手にはビールを持ち、射的、金魚すくい…。何ともエモい感情が湧き上がってくるものだ。
今回は生粋の祭り好き集団と称する“HINO BREWING”田中さんに、祭り好きが造るビールをテーマにBANSHAKU編集部戸川が迫っていく。
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
HINO BREWING 田中さん
主に経営管理・企画・広報を担当しています。酒屋の6代目として生まれ、地元の日野祭の16基ある曳山のひとつ「南壮社」の若衆頭として祭にも参加しています。
生粋の祭り好き集団誕生の軌跡
まずはクラフトビール事業を始められた背景を教えてください。
HINO BREWINGは“生粋の祭り好き集団”です。私とショーン、トム3名が中心になって全国全世界の“祭“をテーマにした祭りのためのビール造りを目指しています。
お祭りで大人の楽しみと言えばお酒だと思いますが、日本酒には各地の地酒があるのに対し、ビールは大手ビールメーカーのビールを飲むことが多いかと思います。地元で栽培された農作物でビールを造ることで、地元のお祭りがもっと盛り上がるのではないかと思いクラフトビール事業を開始しました。
田中さんはショーンさん、トムさんとどのように出会ったのですか。
ショーンはショーンの奥さんが日野出身の方で、11年ほど日野に住んでいて顔見知りでした。トムは3年前に日野に引っ越してきたのですが、たまたま私の近所に住んでいて町内のお祭りやトムが買った新居へ遊びにいったことで仲が深まりました。
もともとビール醸造の経験があったのですか。
ショーンは7~8年ほどホームブルーイングをおこなっておりました。日本でブルワリーを始めたいという想いがあり、ブルワリー立ち上げの前にポーランドに帰省をしてビール醸造の修行をしました。
HINO BREWINGが造るビールとは
おすすめのクラフトビールはどちらになりますか。
まずは“BAKA LAGER“です。チェコのラガーをベースに軽いビールなのですが、しっかりとボディを感じる飲み飽きないビールになっています。和食も合いますし、個人的にはサラダとの相性もおすすめですね。
次に“KUDARI STOUT”です。ベースはコーヒースタウトです。コーヒーが入っているのですが、KUDARI STOUTはポーターに近いくらい軽い飲み口です。IBUは20弱でアイスコーヒーのような感じもある、飲みやすい黒ビールです。
『KUDARI』というのは、日野祭の曳山が各町内へ帰る時に奏でるお囃子『下り』をイメージしました。『最後の1杯の締めのビール』というコンセプトがあります。デザートと合うので甘いものと合わせてもらえると嬉しいです。
また、HINO BREWINGのボトルビールはイノシシがデザインされています。おひな祭りをしている神社の神様のお使いがイノシシであり、そのイノシシをデザインしているのも特徴ではないでしょうか。
限定ビールも造っていらっしゃいますか。
そうですね。はじめは日野祭りのビールを造ろうというところから始まっているのですが、ビールを通して色々なお祭りを知ってもらうことが大きな目的であり、日野祭り以外のお祭りをおこなっている自治体からもビール醸造の依頼があります。それぞれのお祭りに合わせてイメージしたビール造りをおこなっています。
Director’s Voice
HINO BREWINGのボトルビールには裏面にQRコードがあり、スマートフォンでQRコードを読み取るとお祭りのイベント情報が見れるようになっているようだ。生粋の祭り集団が造る、お祭りビールは今後も要チェックしていきたい。
Junki Tada
HINO BREWINGについて
住所 | 滋賀県蒲生郡日野町大窪730番地 |
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メール | info@hinobrewing.jp |
公式サイト | http://hinobrewing.jp/ |
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