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「どんな方でも好みのビールが見つかるように多種多様なビールを造りたい」
『滋賀県の名物いえば?』という質問に対し、“琵琶湖”と答える人は多いだろう。それでは『滋賀県のブルワリーといえば?』。
お酒好きにはぜひ覚えていただきたい。答えは今日紹介する“TWO RABBITS BREWING”である。どんな方でも好みのビールが見つかるように、と多種多様なビール造りに挑戦されている。ここではBANSHAKU編集部戸川がオーナーのコレット理子さんにお話を聞いてきた。
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
TWO RABBITS BREWING コレット理子さん(以下、TWO RABBITS コレットさん)
代表取締役で経営管理と財務を担当。大学留学と仕事でオーストラリアに10年在住のち帰国。醸造責任者でもある夫のショーンと共にTWO RABBITS BREWING CO.を起業。
オーストラリアでの趣味のホームブルーイングから始まったビール醸造
まずはどのようにして“TWO RABBITS BREWING”を立ち上げられたのかを教えていただけますか。
TWO RABBITS BREWINGは私の夫である、ショーンがクラフトビールの醸造責任者を務めております。彼はオーストラリアで10年ほど、趣味としてホームブルーイングをしていました。
私たちはオーストラリアに住んでいたのですが、ショーンが京都大学のMBAを取得するために日本に戻ってきました。その後、京都大学に2年間通いながら、どのような事業をおこなうかを考えていたのです。
そのときにショーンのお父さんがオーストラリアの国立技術専門学校の先生をしていて、その学校を見学できる機会がありました。学校内にあった、ビール醸造学校のタンクなどのピカピカの設備を見た瞬間にビビッときて、ショーンがクラフトビール事業の立ち上げを決意したのです。
醸造家になる決意をしてからはオーストラリアで醸造の国家資格を取得し、日本での酒造免許をとって自社でのクラフトビール醸造を開始しました。
ショーンさんはオーストラリアで醸造を学ばれているということでしたが、TWO RABBITS BREWINGさんではどのようなビールを造られているのですか。
どんな方でも好みのビールが見つかるように、流行のスタイルや限定的なスタイルのビールだけではなく多種多様なビールを造っています。
ありがとうございます。それでは新しいレシピも多数開発されていらっしゃるのですか。
定番の商品が全体の半分くらいであり、もう半分は季節によって変動させています。例えば、夏は軽くてゴクゴク飲みやすいビールを造ることが多いです。一方で秋や冬はリッチな深い味わいのビールを造っています。季節や気候に応じた、変化のあるワクワクするビール造りを考えています。
滋賀県らしさがあるようなビールもございますか。
小麦を使ったウィットやヴァイツェンなどは地元の農家さんが育てた小麦を使っていますし、コーヒースタウトは地元の自家焙煎コーヒーショップのコーヒーを使うなどしています。
人気のクラフトビールとは
数ある商品の中でもおすすめの商品はどちらになりますか。
まずは最も人気がある、”AUSSIE PALE ALE(オージーペールエール)”です。このビールの特徴はオーストラリアのホップと麦芽を使っていることです。オーストラリアのホップはトロピカルでフローラルな香りがします。それを十分に生かしたビール造りをすることができました。全てオーストラリア産の原料を使ったビールは珍しいのではないかなと思います。
また、“RABBIT PUNCH(ラビットパンチ)マウンテンIPA”も人気です。この商品は”RABBIT KICK(ラビットキック)マウンテンIIPA”という商品と兄弟になっているビールです。RABBIT PUNCHの特徴は苦味がガツンときてジュシーな味わいを感じることができます。
一方、RABBIT KICKはマウンテンIIPAというスタイルで、アルコール度数が8%なので少し重みがある仕上がりですね。多めの麦芽を使用しフルーティかつリッチな味わいです。
マウンテンIPAやマウンテンIIPAというスタイルは新しいIPAで、現在流行しているウエストコーストIPAとニューイングランドIPAの中間のようなスタイルです。ビールマニアから注目され始めていますね。
兄弟のビールなのですね。3つのビールそれぞれに合わせたお食事のおすすめはありますか。
オージーペールエールはオールマイティーに何とでもあいますが、フィッシュ&チップス、サンマの塩焼きなどおすすめです。ラビットパンチはガッツリけいのハンバーガーや中華、焼き鳥などとよく合いますし、ラビットキックはあっさりしたものとよく合い、琵琶マススモークサラダ、白身魚のムニエルなどがよく合います。
Director’s Voice
季節や気候の変化は人の飲みたいビールを変えてしまう。TWO RABBITS BREWINGさんでは、移り変わる人のニーズを捉えるために、ビールラインナップの半分を気候の変化に合わせて変えていることにとても驚いた。10月以降の寒い期間向けの商品も要チェックしていきたい。
Junki Tada
TWO RABBITS BREWINGについて
住所 | 滋賀県近江八幡市宮内町241 |
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TEL | 0748-33-8858 |
公式サイト | https://tworabbitsbrewing.com |
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