「一宮で失われてしまった地ビールを復活させたい..!」
スパイスカレーとの相性抜群!ハーバルクラフトビールって?
奈良県の南東部に位置する奥大和地域。
ここでは古代より多くの資源が存在し、ハーブやスパイスの起源としてもよく知られている。
この資源をよく生かしたクラフトビールを造るのが”奥大和ビール”だ。ここでは奥大和ビールの成り立ちや、おすすめのビールなどについて代表の米田さんにお話を聞いていく。
今回の登場人物
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
奥大和ビール 代表 米田さん
薬草の町で生まれ育った、元ミュージシャンにしてメディカルハーブコーディネーターの資格を持つ異色の醸造家。
奥大和ビールの成り立ち
まずは事業を起こしたきっかけを教えてください。
私は17歳の頃に東京に上京してから20年間、ミュージシャンとして活動しておりました。家族ができ、子供たちも大きくなるにつれて新しいことをやりたいという想いも芽生え始めたのです。それから新しい環境で子供たちをのびのび育てたいという想いから、3年前に地元の奈良県に戻ってきました。
元々モノづくりは好きだったのですが、奈良に戻ってからクラフトビールブームという背景もあり、ビール醸造の免許緩和がタイミングよく重なり、ビール造りに挑戦しようと思いました。
ミュージシャンをされていたのですね。続きもお聞かせください。
私は東京にいるときにハーブの資格を取っていましたのでこれをビール造りにも生かして、”ハーバルクラフトビール”というジャンルで勝負しようと決めました。
私の地元、奈良県宇陀市は薬草の街でもありますので街のPRにも繋がるし、特産品の果物も使ってビールを造れるといいなと思ったのです。
この3年の間で15種類のビアスタイルを造っております。そのうち定番商品が3つあるのですが、1つのビールにハーブを4〜5種類ブレンドしています。地元産のものから自家製のハーブまで、基本的には無農薬やオーガニックのハーブを使うよう心がけておりますね。
タップルームでは何種類のビールが楽しめるのですか。
醸造所に併設されたタップルームが本店になりまして、2店舗目を今年の6月にオープンしました。2店舗とも常時8タップは繋がっています。
米田さんおすすめのビール
米田さんおすすめのビールを教えてください。
まずは”スパイスダーク”というビールです。スタイルはスタウトになります。昨年の10月にインターナショナルビアカップ(クラフトビールの品評会)で金賞をいただいた商品であり、コアなお客様に人気があるビールです。
スタウトは苦手という方も多いと思いますが、スパイスダークは他のスタウトと比較して甘ったるさがなく、スパイスもしっかり効いてるビールで人気の商品の1つですね。
カレーに使われているローズマリー、カルダモン、リコリス、ブラックペッパーといった少しクセのある香りを入れています。焙煎された麦芽とハーブ、スパイス類が混ざり合うことによって、深みのある味わいになっているのが特徴的です。ローズマリーとカルダモンの香りはビールを飲む前にも感じられてすっきりした飲みやすさがありつつ、焙煎された麦芽の香りと味わいが残るビールになります。
また、”ハーバルエール”というセゾンスタイルのビールもおすすめになります。こちらも大人気の商品でしてオレンジピール、コリアンダー、ナツメグ、ローズヒップ、レモングラスをブレンドしたビールです。ローズヒップやレモングラスを使っているので、爽快感のあるフレーバーと香りがして万人受けされるビールになりますね。
ビールに合わせたおすすめのフードペアリングはございますか。
スパイスダーク、ハーバルエールに限らず全商品おすすめなのはカレーになります。スパイスカレーとは抜群に相性がいいです。タップルームでもランチにはスパイスカレーを出しており好評です。
最後に読者にメッセージをお願いします。
ハーブとスパイスをブレンドしたビールは飲みやすさがあるだけではなく、ビタミンなど様々な栄養素も含まれています。これからも健康志向のビールを造っていきたいですね。
Director’s Voice
近年、クラフトビールブームでブルワリーが増えた中で奥大和ビールさんのような明確なコンセプトがあると、一般のお客さんにも伝わりやすいだろう。ハーブとスパイスはビールが得意ではない方にも手に取りやすい設計になっている。今後の新商品情報は公式サイトなどから、チェックしていきたい。
Junki Tada
奥大和ビールについて
住所 | 〒633-2164 奈良県宇陀市大宇陀拾生672-1 |
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公式サイト | http://okuyamato-beer.jp/ |
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