「飛騨でしか味わえない”新しい地酒”を造りたいと思い、地ビールに目をつけました。」
フルーツ王国福島で造られるクラフトビールって?
創造21年、福島にあるクラフトビールの老舗ブルワリーをご存知でしょうか。福島市郊外にある”福島路ビール”が今回の主役です。読者リクエストでも名前が挙がったこちらのブルワリーで、醸造責任者を務めていらっしゃる吉田さんにお話を聞いていきます。
今回の登場人物
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
福島路ビール 醸造責任者 吉田さん
休日は体を動かすのが好きで、ゴルフと自転車が趣味です。最近、寒さに弱く腹巻が手放せません。
福島路ビールとは
本日はよろしくお願いします。まずはクラフトビール事業の成り立ちを教えていただけますか。
弊社は1997年に私の叔父の会社でビール造りを開始しました。福島市の観光地で、カフェやイタリアン、ビールやジェラートを堪能できる飲食店や、アンティーク家具、輸入雑貨、アクセサリー、器など逸品を扱うセレクトショップある”アンナガーデン”の敷地内に立地しています。現在は叔父から事業を引き継いだ私の父が社長を務めています。
吉田さんはいつ頃からこちらで醸造をされているのですか。
私はもともとホテルで経理を担当していたのですが、父がビール造りをする話を聞き、先代の醸造責任者が辞めてしまうこともあり、私自身お酒が好きだったのでビール醸造を始めたいなと思いました。ビール造りは初代の醸造責任者にイチから全て教えていただいたのです。
福島特産のフルーツを生かしたエールビール
どのような商品を造られていますか。
現在は定番商品は8種類、限定商品は年間で10から20種類ほど造っています。最近はエールビールをたくさん造っていますね。企業や地元の農家さんなどから依頼を受けてビールを造ることもあります。この前は薬草の”マカ”を使ってビール造りの依頼がありましたね。
おすすめのビールを紹介していただけますか。
1つ目は”桃のラガー”というビールです。弊社の中で1番人気のフルーツビールになります。福島の”あかつき”という桃を豊富に使ったビールでして、桃の果汁が約30%入っているフルーツビールになります。
桃の香りがあって大人気のビールですね。カクテルに近いビールになるので、桃を飲んでるような感覚や桃を食べているように感じるお客様もいらっしゃいます。桃のラガーは「オトナ女子に飲んでもらえたらいいな」というコンセプトのもと造りあげたので、ビールが苦手な方でも飲んでもらいたいです。
また、震災があったときに「農家さんのフルーツが売れなくなってしまった」という話を聞いて、そのフルーツを使ってなにかできないかと思い、造り始めたのが桃のラガーなどのフルーツビールになります。みんなで支え合ったビールですね。
2つ目は”米麦酒(マイビール)”というビールになります。こちらは福島の”ひとめぼれ”という米と福島の吟醸酒酵母である”うつくしま夢酵母”を使ったビールになります。
味わいとしては後味がさっぱりしていて、日本酒の香りがしますね。「和食に合わせたビール」というコンセプトで造ったビールなので食前、食後さっぱりさせるために香りが強いホップを使わずに苦みも抑えていることが特徴です。
ビールに合わせたおすすめの食事はありますか。
桃のラガーは”フルーツタルト”と合うと言ってくださるお客様が多いです。デザートとともに飲んでいただけることも多いですね。米麦酒は和食全般に合うと思いますが”お蕎麦”が特にいいです。できれば米麦酒を飲むときはお蕎麦と合わせていただきたいです。
最後に読者に向けてメッセージをいただけますか。
今年はコロナウイルスのため、ビールイベントが全て中止となり、みなさんに会えなくて残念なのですが、みなさんに会える日までは弊社の瓶ビールをご自宅で楽しんで欲しいです。
Director’s Voice
福島路ビールのフルーツエールは全て福島産のあかつき(桃)、ゼネラル・レクラーク(洋梨)、ふじ(りんご)などを使われているそうです。ビールが苦手な方でも飲めるビールに今後も注目です。
Junki Tada
福島路ビールについて
会社名 | 有限会社福島路ビール |
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住所 | 〒960-2156 福島県福島市荒井字横塚3-182 |
TEL | 024-593-5859 |
公式サイト | http://www.f-beer.com/ |
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