副都心線沿線で飲める、クラフトビール屋さん【mizukiのクラフトビール研究#2】
【連載シリーズ】ビールを美味しく飲むためにビールのことをもっと知ろう!−第1話、ビールってどんな液体?
今回の登場人物
酔生夢死子 ライター・デザイナー時々ミュージシャン。10年会社員を務めた後、フリーランスに転向。現在は気の向くまま、思うまま、酔いと共に日々を過ごす。「できないことはできない。しない。」がモットー。
みなさんは飲食店でビールを注文するときになんと注文されますか?
ほとんどの方は「とりあえず、生。」「ビールください。」「中ジョッキで。」のように注文されているのではないでしょうか。はたまた、「ビールはなんか苦いから苦手」、「そもそもビールはおじさんがのむもの」、「会社の乾杯の時にビール頼まなきゃいけないのが嫌」などと思われる方もいらっしゃると思います。
それもそのはず、日本で販売されているビールのほとんどがピルスナーというビアスタイルであり、ビールに対するイメージが画一的なためです。ここ近年はクラフトビールの台頭もあり、日本でも少しずつ様々なビールを飲める機会が増えていますが、まだまだビールの奥深さに触れることが少ないはず。
今回から連載で知られざるビールの奥深さについて紹介していこうと思います。今回はそもそもビールとはどのような液体なのかを書いていきます。それでは、ビールの旅へいってらっしゃい。
ビールは迷宮!?
ビールのことをよく知る人はこう言います。「ビールは果てしない、まさに迷宮。」その理由は、ビールの主な原料が「麦」「ホップ」「水」「酵母」のたった4つから造られいるためです。
また原料の組み合わせだけではなく、副原料、醸造手法、温度などによっても造られるビールの味わいや香りが変動します。ビールを構成する要素は無限大!まさに迷宮! ビールのスタイルが果てしなくあるのも納得です。
ここでは一般的なビールの醸造工程をご紹介します。ビールは迷宮なので今回の工程とは違う場合もあります。
1. モルト造り
→麦に水を与えて、発芽後、焙焦(焙煎)または焙燥(乾燥)して粉砕する。
2. マッシング(糖化)
→粉砕した麦芽で麦汁を造る。
3. 麦汁ろ過
→麦汁をろ過して成分を濾しとる。
4. 煮沸
→ホップを投入する。
5. 冷却
→酵母が活動しやすい温度に調整する。
6. 発酵
→酵母を発酵させる。
Point エールは上面発酵・ラガーは下面発酵
7. 熟成
→スタイルによって熟成期間は様々。
8. 容器詰め
→樽や瓶に詰めて完成。
最重要ポイントは発酵工程
発酵によってビールは大きく3つに分かれます。
発酵が進むと、麦汁の上部に浮く酵母で造られたものは、上面発酵 = エール。発酵が進むと、タンクの底に沈む酵母で造られたものは、下面発酵 = ラガー。野生酵母や微生物を使って自然発酵させたもの = その他のビール(ランビックなど紹介はまた次回)と呼んでいます。
エール、ラガーの特徴
エール、ラガーにはそれぞれ特有の特徴があります。
–上面発酵(エール)→20度の高温度で発酵する。フルーティで複雑な味わいが特徴。エールビールを飲むのはビールを味わいたいからであり、ラガーとは目的が違う。世界のビール消費量のうち25~30%はエール。
–下面発酵(ラガー)→10度の低温度で発酵する。シンプルですっきりした味わいが特徴。ラガービールを飲むのは喉を潤したり、口の洗浄をするため。世界のビール消費量のうち70~75%はラガー。
味わいからもエールかラガーなのか予想することが可能です。
まとめ
この発酵工程が異なるビールをさらに細分化したものを「スタイル」と呼びます!次回はエール(上面発酵)で造られるスタイルについてご紹介いたします。是非お楽しみに。
酔生夢死子が書いた他の記事はこちら
BANSHAKU編集部のSNS情報はこちら
公式オンラインショップ
取材先のビールを販売しているオンラインショップ
公式Twitter
BANSHAKUの新着記事情報だけではなく、新発売のお酒やおつまみ、イベント情報など時事ネタが多め。
公式Instagram
BANSHAKU編集部による今日の晩酌投稿だけではなく、フォロワーさんの晩酌投稿のレビューをしています。最近は直営店舗の情報発信も。
公式LINE
BANSHAKUの新着記事が公開された瞬間にLINE通知がきます。他にも非公開情報の発信に使っているのでBANSHAKUマニアにおすすめ。
公式YouTube
なるべく3分間に動画が収まるように頑張っている簡単おつまみレシピ動画集です。
recommend
おすすめの記事