新開地駅徒歩1分でクラフトビールが飲める!
健康に良いクラフトビール!?
茨城県鹿嶋市で自然栽培を行う若手農業集団、鹿嶋パラダイスが運営しているマイクロブルワリー“Paradise Beer Factory”。ビールを造る原料やお店で提供している食材は全て自然栽培で環境にも健康にも優しいのが特徴です。「自然栽培で溢れる世の中を目指したい」という想いでオープンした“Paradise Beer Factory”のオーナー唐澤さんにお話を聞いてきました。
今回の登場人物
BANSHAKU編集部和田(以下、BANSHAKU和田)
好きなものはお酒とゴルフ。最近は毎日の晩酌を楽しくするために燻製作りに没頭中。ぬか床にもチャレンジしています。
Paradise Beer Factory 唐澤さん
無肥料・無農薬の自然栽培農園「鹿嶋パラダイス」代表。クラフトビール醸造家、「Paradise Beer Factory」オーナー。 明治大学農学部卒業後、大手農業法人に就職。自然栽培を軸に衣食住、エネルギー含めた幅広いものづくりを行う自らを「ただ美食を求める男」と称する。
鹿嶋パラダイスで育てられている作物へのこだわり。
本日はよろしくお願いいたします。まずはビール事業を起こそうと思っきっかけを教えてくだい。
弊社は若手農業集団 、鹿嶋パラダイスが運営するマイクロブルワリーです。鹿嶋パラダイスとは「自然栽培」という野菜本来の味を引き出す、効率とは無縁の農法を実戦しております。肥料も堆肥も農薬も使いません。 「この世に楽園を!関わる人の人生をパラダイスに!」という使命を持っており、「パラダイスにビールは欠かせないでしょ!」ということから、ビール造りを始めました。
自然栽培とは肥料などを使わない栽培方法なのですね。
環境にも良くて、体にも良くて、地球にも良い、さらに美味しいものを持続的につくり、そのようなものが世の中に当たり前のように溢れる生活を目指しています。ビールの原料となる小麦はもちろん、様々な農作物を自然栽培で育てておりまして、このようにビールを造っているのは弊社特有の特徴だと思います。
自然栽培で造られているクラフトビールは初めて聞きました。
茨城県は土地の面積に対し、畑の占有面積が日本で一番大きいと言われております。だからこそ弊社は自然栽培にこだわるのです。種と畑さえあれば植物を育てることができます。しかし農薬や肥料などを使ってしまうと、地下水や土壌など元々ある豊かな自然が汚染されてしまうのです。
私たちはそんな自然を守り、取り組んでいくことで世の中の一人でも多くの方の道しるべになれるような存在でありたいと思っております。
私は美味しいものに目がありません。食べることがすごく大好きです。食べ物、飲み物、着るもの、住むところ、エネルギー全てが美味しいもので溢れる世界にしたいと思っているのです。
とても素晴らしい発想だと思います!
弊社では食材を育てるところからビール造りを始めます。ビールが出来上がるまでには一般的なビールよりも時間を費やしますが、そのほうが自然にも体にも良い、美味しいビールができるのです。こちらの麦は去年の11月に植えておりますが、ビールとして出来上がるのは来年の3月ぐらいになります。それぐらい時間をかけてビールを造っております。
自然な状態で造り出されるクラフトビール。
ビールができるまで2年も掛かるのですね。Paradise Beer Factoryさんで造っているビールはどのような特徴があるのですか。
ビール自体は定番で8種類のビールを造っております。自然栽培の野菜は苦味やエグ味が控えめで、喉越しが良くスッキリとした味が特徴です。ビールもビターホップを控えめにし、ドライホッピングでホップの香りだけをじっくり時間を掛けて抽出し、麦の旨味とホップの華やかな香りを前面に出しています。
野菜づくりと同様に、なるべく自然な状態でビール造りを目指しております。プライミングシュガーはあえて入れず、一次発酵が終わる寸前に瓶詰め、樽詰めを行っています。酵母濾過や機械的なCO2封入もせず、酵母が排出する天然の炭酸を利用しながら自然の力で造っておりますので通常のビールに比べ2〜3ヶ月熟成させるのが特徴的なのです。
また水は鹿島神宮の御神水を仕込水としており、この御神水は硬度が95もあり、日本の平均のおよそ2倍となります。硬度が高い方が良いといわれるエールビールに適しています。「この御神水でエールを醸せ」と神様から言われた気がしてこちらの御神水を使用しております。
偶然が重なり合ったのですね。
一般的なビールに比べ原料も高く、時間や手間が掛かるので値段設定も少し高くなっております。しかし自然農法で造っているビールは弊社だけだと思っておりますので、根強いファンの方もたくさんいらっしゃいます。
健康志向の人にとってはとてもおすすめのビールですね!レストランで提供している食材も自然栽培で育てられた食材なのですか?
野菜はもちろん、レストランで提供しているソーセージやハムなどの加工食品もそうです。自然栽培で造ったビールから出る、ビール粕を餌として与えた豚を育てています。美味しいものを加工品にしても当然のように美味しくなります。
レストランでは、ランチとディナーどちらも営業しております。自然栽培小麦を使ったピザや自然栽培野菜たっぷりのワンプレートランチなどが人気です。ディナーはビールを飲み放題で提供しており、スタッフこだわりの肉料理と鹿嶋漁港で水揚げされた新鮮な魚介料理がセットになった『MUGEN BEER COURSE』というのがとても好評です。
“Paradise Beer Factory”がこれからの挑戦。
最後にこれから挑戦していきたいことはございますか?
これからは「自然栽培で造ったビールを世界に広めていきたい」と思っております。海外の方はオーガニック食品など健康志向の食べ物にとても敏感です。そういった方に提供していき、最終的には世界中の方に自然栽培の素晴らしさを広めていけるように取り組んでいきたいです。
ありがとうございます。世界の方に自然栽培を広めていくのは素晴らしい取り組みだと思いました。本日はありがとうございました。
Director’s Voice
自然栽培で造られる“Paradise Beer Factory”のクラフトビールは併設しているレストランではもちろんオンラインショップからの購入も可能です。今回の取材で自然栽培で造られているビールを初めて知り、唐澤さんの農業に対する熱いお話を聞いてとても感銘を受けました。自然にも健康にも良い、唐澤さんの想いがたくさん詰まったビールをぜひこの機会にいかがでしょうか。
Junki Tada
Paradise Beer Factoryについて
ブルワリー名 | Paradise Beer Factory |
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住所 | 〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中1-5-1 |
TEL | 0299-77-8745 |
定休日 | 月曜日、火曜日、水曜日(祝日の場合ランチタイムのみ営業、翌日休業。その他、農作業のため臨時休業あり) |
ホームページ | https://paradisebeer.jp/ |
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