「日本最高峰の醸造家が手掛けてきたビールを守り続けたい」
菊芋や黒ニンニクを使ったクラフトビールって?
「ビールには世界各国共通の人を笑顔にする力がある。そして笑顔になった人と人を親しくする力もある。」
このようにビールを表現されているのは、今回紹介するブルワリー、”安芸乃国酒造”代表である長戸さんです。地元の活性化に繋がるようなビール造りなどについて、長戸さんにお話を聞いてきました。
BANSHAKU編集部戸川(以下、BANSHAKU戸川)
編集部随一の音楽通。趣味は音楽とお酒、AirPodsとは親友であり渋谷のタワレコに頻繁に出没する。
安芸乃国酒造株式会社 代表取締役 長戸さん(以下、オソラ・カーン)
広島県最高峰の恐羅漢に突如現れた謎の覆面鉄板焼職人オソラー・カーン。地域のつながりと平和のために、鉄板リングで戦っていたが石見麦酒と出会いクラフトビール・発泡酒にどんどん心を寄せてった。独立しクラフトビール・発泡酒業界に参戦!!
安芸乃国酒造が誕生したワケ
本日はよろしくお願いします。まずは事業を起こしたきっかけを教えてください。
私はもともと安芸太田町内のスキー場の会社で働いておりまして、冬はスキー場、夏は移動販売車でハンバーガーや広島風お好み焼きなどを作っていました。
移動販売車で島根県の益田市のイベントに出店した際に隣になった店舗が石見麦酒さんで、地ビールに興味があったのでお話をきいてみたのです。そしてビール醸造のお話を聞くうちに興味がより一層湧いてきました。
その後、今度は安芸太田町の道の駅のイベントに出店した際に隣になった店舗を運営していた現在の醸造長にビール醸造に興味があることを打ち明けたところ、彼も興味があると言っていたので石見麦酒さんに見学にいきました。
ビール造りは設備コストが高いですが、石見式という特別なビールの造り方であれば低コストであり、自分たちでもできるかもしれないと思い立ちビール造りの願望が強まって2人で会社を立ち上げました。
地域密着型クラフトビールとは
移動販売車での出会いがあったのです。公式WEBサイトには「地域密着型オリジナル発泡酒」とありますが、これはどのようなものですか。
地元の伝統的なお祭りや行事のときにオリジナル発泡酒を飲みながら地域の繋がりを太くし活性化できたらいいなという想いが強く、クラフトビールにもその想いを取り入れているのです。
今から12年ほど前に私は専門学校を卒業して、この安芸太田町にスキー場のアルバイトとして来ました。のどかな町で12年前は人口が8000人ぐらいだったのですが、現在では6000人ほどになってしまい、若い人がどんどん街を出て活気が薄れています。
副原料には町内の作物を使い農家さんと協力したビールの販売をおこなったり、また、ボトルビールのラベルは町内の観光地名をデザインしていて、お客さんがボトルビールを手にしたときに「ここに行ってみたいな」と思ってもらえるようにしています。現在は6種類のビールを造っていて、今後イベント専用や季節限定など幅広く造っていくので楽しみにしていただけたら嬉しいですね。
オソラ・カーンおすすめ商品
おすすめのビールをご紹介いただけますか。
1つ目は人気商品の”三段峡”をご紹介いたします。スタイルは”ゴールデンエール”になりまして、クセがなくスッキリして飲みやすい商品です。”菊芋”という最近健康食としても話題になっている作物を使っているので、少しフルーティーな味わいにもなっています。
2つ目は”吉水園(黒)”になります。こちらは”黒ニンニク”が入っていて、このニンニクは町内産の堆肥を使い、1つずつ手で植えて育てたニンニクを加工して黒ニンニクにしています。アルコール度数は6%になっており”IPA”スタイルです。「苦味を出しながらニンニクの特徴を出せたら最高だな」という想いから造りました。
チョコレートモルトを使っていますので焙煎されたような黒いビールになっていて、女性の方に飲んでもらったときは「ニンニクの臭いようなイメージではなくて、飲みやすい」と言ってくれました。
ビールに合わせたフードペアリングのおすすめはありますか。
三段峡はさっぱりとしたビールなので1杯目で飲まれることが多いのですが、魚料理との相性がいいかなと思います。刺身とも合います。吉水園(黒)は肉料理と合いますね。濃い味付けやフライドチキンなどおすすめです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
弊社の醸造長が全ての商品をこだわり貫いて造っています。1つ1つの商品を仕込む際にどんどんレシピを改良し、アップデートしているので1回だけではなく何回も飲んでくれると嬉しいです。
また、ボトルビールのラベルが観光地名になっていますので、ビールを通して安芸太田町に興味を持っていただけたら嬉しいですね。是非ともいろんな角度から楽しんで欲しいです。
Director’s Voice
Director’s Voice
安芸乃国酒造さんで最初に造られた4種類の商品である、恐羅漢、三段峡、温井ダム、井仁の棚田はラベルがそれぞれ、春夏秋冬を表現して観光地を描いていらっしゃるようです。季節によって楽しむビールを変えるのも面白いですね。今後もリリース情報を要チェックです。
Junki Tada
安芸乃国酒造について
会社名 | 安芸乃国酒造株式会社 |
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住所 | 〒731-3664 広島県山県郡安芸太田町 大字上殿616番地1 |
TEL | 0826-22-6523 |
公式サイト | https://akinokunisyuzou.com/ |
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